札幌つくろ〜ぐ

〜Made in 札幌の可能性を探そう

消費者と生産者との間

    広告や新製品に一喜一憂しているだけの、ただの消費者のままではいたくないと思う。情報に右往左往して、衝動に任せて消費を続けることはやめたい。
    そこで、有効な消費、地球に人に、地域や環境に優しい消費を目指す方向が出てくる。よりよい消費者となる動きである。エコな消費者としてスマートに行動することが意味を持つと考えるのである。
    さらに進めば消費動向の変化により、様々な社会問題も解決できるという立場もあるだろう。
    但し、消費者が社会を変えることができるようになるには、単に消費マインドを変えることだけでは無理である。消費による投票だけではやはり限界がある。
    だからと言って、自ら生産者となり、よりよいプロダクトを作るというのはハードルがかなり高い。昨今のメイカーズムーブメントで語られている文脈に普通の消費者は簡単には入って行くことは難しいだろう。
    そこで、これから語られるべきなのは、生産者と消費者が日常普通に接し、コミュニティを形成してコミュニケーションを取りながら、消費者が生産に積極的にコミットして行くことだ。つまり、消費者が生産をコントロールして、消費者が本当に必要なものを必要な限度で手に入れることができる環境をつくることができなくてはならない。
    これならば消費者は生産をするのではないから、ハードルは自分が生産者になるのと比較して著しく低くなる。そうなれば、多くの人が生産の現場に関与することができるようになるはずである。
  そして、この環境は人が必要な分だけ生産することになるので、少量、多品種、高付加価値が付いた製品を生み出す可能性がでてくる出てくる。
    そうなれば生活がより豊かになり、かつ生産の喜びが労働に生まれてくることも期待できる。
    私たちは今、この方向を目指すべきではないのだろうか。