札幌ならではの方法でものづくりをすべき理由
札幌でものづくりを始めるに当たっては、まず製作の核となる拠点が存在し、その拠点の周囲に製作者たちのコミュニティが展開することが必要となるだろう。
しかし、これだけでは初めに何点か販売することができたのち、長期的に事業の拡充を期待することは困難となる可能性が高い。
つまり、このままでは生産者と消費者が完全に分断されてしまい、相互の協働が疎かになりやすい。このため、生産者の意識と消費者の意識が相互に検証されることのないまま、起業や商品政策が進行して行くことになってしまう。
従って、私たちはより長期間の生産者と消費者との連携を意識して進めていかなくてはならないのだ。
以上のとおり、札幌でのものつくりが広がって行くためには、生産の他に消費者が参画し、生産の範囲・質などの重要な部分にまで消費者が関与していかなくてはならない。
この意味で消費者の存在は、まだまだ一定のブレゼンスを持つこととなる。